探偵が昔から行なっている仕事の一つに『結婚調査』といわれるものがあります。
結婚調査とは、婚約予定になっている相手の素性について詳しく調べることです。調査の方法は聞き込みなどをメインとして周辺人物から聞き取りを行い、なおかつ尾行や張り込みなどを駆使して本人の素性について洗い出します。
実例1「相手が男性だった」
結婚調査で洗い出せる真実は、時として予想を大きく超えることもあります。
かつて、ある男性からの依頼により、結婚を予定しているという女性の調査を行うことになりました。
男性が彼女に不信感を抱いたのは、極端に同棲を拒んでいたからでした。付き合ってからすでに半年が経過しており、男性は積極的に結婚の話を持ち掛けていたそうです。
しかし、女性は結婚の話には賛成していたものの、なぜか乗り気ではありません。また、同棲について話しあっても「実家の親が病気で介護が必要だから」と断られていました。
そこで調査を行った所、まず女性は実家に住んでいないことが判明。実家周辺への聞き取り調査を行ったものの、ご両親は健在で、定年退職をしたあとは夫婦で旅行に行くほどだと聞きました。
さらに、疑問が深まるなか調査を進めると、日中のアルバイトを終えた調査対象者の女性が夜間に外出する姿を確認。服装はずいぶんと派手であり、水商売を疑わせましたが、尾行を続けたのちにたどり着いたのは、なんとニューハーフ専門のクラブだったのです。
この件が分かったあと、依頼者はショックのあまり女性と話し合いを行うことすら出来なかったといいます。もちろん、ニューハーフが悪いわけではありません。ただ、本当のことをもっと早く話すべきだったのかもしれません。
実例2「婚約者が結婚詐欺師だった!」
ある女性の依頼により、婚約予定という男性の調査を行った結果、相手が結婚詐欺師であったことが分かった案件がありました。
依頼をしてきたのは公務員の女性。相手はある婚活サイトで出会った男性でしたが、お金を貸して欲しいと頼まれて依頼、連絡が取れなくなっていると相談にやってきたのです。
相手の男性は自称実業家。経営する店舗ををいくつか持っているとのことでした。しかし、経営が傾いているため、運営資金が足りなくなり、さらには銀行からの融資を断られたとのこと。その結果、なんと300万円もの大金を貸して欲しいと言われたそうです。
この男性の申し出に依頼者はお金を貸す準備をしていたのですが、親に相談した所「それは結婚詐欺じゃないのか?」と言われ心配になったといいます。
そこで実際に調査を行うと、やはり相手男性に不審な点が幾つも浮かび上がってきました。中でも驚いたのが、同時に別の女性とも関係をもっていたことです。その後、関係を持っている女性に対して聞き取りを行った結果、同様に借金の申し込みをさせられたことを知ることが出来ました。
結婚調査の依頼は増えている?
結婚調査の依頼は年々増加傾向にあります。
探偵業界における結婚調査の歴史は古いですが、お見合い結婚が減り、自由恋愛結婚が増えた行動経済成長期より、依頼件数は徐々に減っていたのです。
しかし、ここ数年の婚活ブームにより、結婚に関するトラブルが増え、結果的に探偵社への調査の依頼も増えているのです。
特に婚活ブームを利用した結婚詐欺は悪質です。愛する人に裏切られ、なおかつお金までだまし取られた被害者の気持ちを考えると悔やまれます。結婚相手に不審な点があれば、お金を取られる前に調査を行ったほうが良いでしょう。
まとめ
結婚は人生の大切なターニングポイントです。結婚によって人生が幸せなることもあれば、どんな努力家でも、結婚相手のせいで不幸になってしまう人もいます。
その後の人生を決める大切な場面を、勢い任せに決定するのは危険です。男性でも女性でも、婚前調査が必要な時代になってきたのかもしれません。
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