信じていた夫が浮気……。妻のショックは計り知れません。しかし、浮気が夫婦仲に亀裂だけを与えるとは限りません。起こったことは消せませんが、あなたの価値観や考え方を変えることで、その後もやり直すことはできます。欧米ではお互いの浮気を認めあったり、浮気をバネにして夫婦の絆をいっそう深めたりする流れも生まれています。アメリカとフランスでの事例をもとに、夫婦関係をやり直すためのヒントをご提案します。
アメリカの人気ドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』
http://house-of-cards.jp/
それぞれが不倫をしながらも、お互いを認め合う良好な関係の夫婦が描かれたドラマです。つまり、この夫婦は従来の「一夫一妻制」とは別の価値観を持っているのです。「ドラマの中の話だから…」なんて思ったあなたへ。フィクションは現実の一歩先を進んでいると言われていますが、アメリカのラトガース大学の研究チームが行なった調査では、実に56%の既婚男性と34%の既婚女性が「パートナーに浮気をされたけれど幸せな結婚生活を続けている」と答えています。
「浮気をされたから離婚する」という選択肢もありますが、浮気は夫婦関係の見直しをうながす警告だととらえて、夫婦関係の改善を目指すこともできます。ちなみに、夫の浮気は必ずしもあなたと夫の関係の悪さを意味するものではありません。あなたと夫の関係が深すぎることが原因で、浮気に走ることもあるのです。
“秘密”を持ちたくなるのは、夫婦の“距離”が近いせいかも
携帯やパソコンなどテクノロジーの進歩により、夫婦間でもプライバシーを保つことは難しくなっています。実際に、メールや携帯電話の通話記録、SNSなどにより浮気が発覚するケースがほとんどです。また、「パートナーにはすべてを打ち明けなければいけない」という固定観念を持っている人も少なくありません。
とあるフランス人男性は、結婚3年目にしてまさにこの「妻と何でも共有しなければならない」という強迫観念から逃れたい一心で不倫をしてしまったと告白しています。不倫という、妻は知らない自分だけの秘密を持つことで、自由を得た気分になれたと言います。自由やスリルは時に幸福感をもたらすものです。「何でも知りすぎている夫婦の間に、自分だけの秘密を作りたかった」こういった心境も、浮気に至る1つの原因になるようです。
夫婦といえども相手のプライバシーを尊重することが大切と言えます。携帯電話やメールを無断で読んだり、見せてほしいと強要したりすることはもっての外です。
浮気を通じて非日常を味わいたい!?
また、別のフランス人男性は浮気をすることで平凡な日常から脱出し、生きている感覚を味わえたと告白しています。彼にとって浮気は平凡な日常の中で活力を与えてくれるビタミン剤のような役割をしていたのです。「生きている感覚を味わいたい、刺激を求める」といった思いはただのワガママとして取られがちです。しかし、実際には浮気をすることで失われた自分を取り戻そうとしていたのです。あなたと別れたいから別の人を探しているわけではなく、別の人との出会いを通して生き生きとした自分を取り戻そうとしているのです。
他にも、肉体関係というアバンチュールのための浮気もよくあります。妻は子供の世話で忙しく自分にかまってくれない、といった鬱憤や不満が蓄積された結果、刺激を求めて妻以外の女性のもとへ走ってしまうことも。
こうしたことを防ぐためには、日常生活の中でもときめきや刺激を与える努力を怠らないことです。
異性であり、男性としての夫をもっと意識してみましょう。初心に戻ってデートを楽しんでみたり、記念日をお祝いしてみたりと、少し工夫してみれば日常生活にも刺激を生み出すことができるはずです。
まとめ
いかがでしたか?浮気の理由は人それぞれですが、国が違っても浮気の理由に共通性や普遍性はありそうです。問題を解決したいときには、まず現状を把握してから、どのように解決していくべきか考えることが大切です。夫婦関係をやり直したいあなたは、まず自分たち夫婦がどのような状態にいるのか、国内だけでなく海外の浮気事例も参考にしつつ、振り返ってみましょう。