今回ご紹介する事例は、栃木県で暮らす30代の夫婦が直面している離婚問題です。といっても不倫だったり、痴話喧嘩のもつれだったりなどではありません。そう聞くと、どんなケースか気になりませんか。ということで、まずはきっかけから見てみましょう。
きっかけは妻の人助け
それは、妻が子どもを幼稚園に送り届けた帰り道でのこと。杖を片手にした老人男性が、道端で倒れていたそうです。すぐさま妻は老人の体を起こし安否確認を行いましたが、幸い大事には至らなかったのだとか。とは言え、妻はヘルパーでもなければ大柄なタイプでもなく、どこにでもいそうな普通の主婦。まさに偶然の出会いといえますが、そこから2人の距離はだんだんと近づいていくことに。
鈍感な夫
その老人は妻の優しさに触れ、なんと好意を持ってしまったのです。そんな気持ちなど露知らずの妻。老人から「お礼がしたい」といわれ、一度は遠慮するものの、妻は何気なしに老人と番号交換をしてしまいます。もちろん妻からすれば、老人は特別な存在ではないので、帰宅したあと夫に老人との出来事を全て伝えたとのこと。夫は妻の話を聞き、老人が無事だったことに一緒に喜んでいたそうです。
実は富豪老人だった!
まもなくして老人から連絡を受けた妻は、老人宅へ招待されることに。夫も賛成していたので、興味本位で老人宅へうかがうと、そこは想像以上の邸宅。そのため、妻は門前でためらってしまいます。すると家事手伝いらしき人がでてきて、唖然とする妻。実は老人、その界隈では名の知れている富豪だったのです。それでも老人の元気な姿を目にすると、妻は安心したのか、ただの会話から談笑へと変わり、気付くと2時間も経過していたそうです。「そろそろお暇しなければ」そう妻が切り出すと、老人はお礼の言葉を述べるとともに封筒を差し出します。中身を確認すると、なんと数枚の札束が…。妻は慌てて封筒を返すも、老人に上手く交わされ、結局のところ封筒を受け取ることに。妻は帰宅後、夫に老人宅での出来事を伝えた結果、「お返しの品でも持っていったほうが」という話でまとまったそうです。
妻が離婚を考えた瞬間!
後日、今度は夫婦で老人宅を訪れると、老人は再び歓迎ムード。以前と同じように談笑は続きました。しかし、老人が夫に頼んだ一言で、妻は豹変することになります。それまで椅子に座っていた老人は「疲れたのでベッドに行きたい」と、夫に介助を頼んだそうです。夫もそれに応じ、老人を抱えようとしましたが、持ち上げることすらできません。すると夫は、床にひざまずき腰をさすりながら「痛い、痛い」と口にしたあと、倒れ込んでしまったのです。妻はその姿に呆れる一方、いとも簡単に老人を介助したそうです。さらにその直後、今度は自力で起き上がれずもがく夫を、老人と同じように介助し、そそくさと老人宅をあとにしたのだとか。
まとめ
女性はロマンチストな反面、いたって現実的な一面もあります。いくら恋愛対象にはならない相手でも金銭面でのサポートが見込めるなら、それが結婚の理由に変わることだってありえます。ちなみに妻はそれ以来も、老人宅での談笑を続けているとのこと。さすがに、あのとき痛感した羞恥心だったり、無様な夫の姿には幻滅したようで、「(老人は)恋愛対象ではないけど資産家なので、夫と別れて今の関係を続けてもOKかな」と少し考えるようになったのだとか。今回のご夫婦は、まだ浮気や離婚などといった問題は起きていませんが、浮気や離婚のきっかけはとても身近で、突然起きると考えられます。