不倫や浮気…。「1番悪い」のは誰?
2016年に入って、不倫のニュースが世間を賑わせています。不倫をした夫、された妻、不倫相手の女性……この3人のうち、誰が一番悪いのか…。そんな議論の中で、不倫相手の女性だけが悪者扱いされて、制裁を受けていることが多いように感じます。そこで不倫をした時、一体誰が一番悪いのか、それぞれの問題点を改めて洗い出してみましょう。
女性は女性に厳しいって本当?
夫に浮気をされた妻は、「浮気相手の女性」を責め、妻に浮気をされた夫は、「妻」を責めることが多いのだとか。そう考えると、不倫で損をするのは女性の場合が多いようです。マイナビウーマンが2016年1月に22歳~34歳の働く女性を対象に行った不倫についてのアンケートによると、57%の女性が「どちらも同じくらい悪い」と答えています。次いで「妻子持ちなのに不倫する男性が一番悪い」(33%)、「どちらも特に悪くない」(7%)、「妻子持ちの男性と知りながら、不倫する女性が一番悪い」(3%)という結果でした。
では、法律的な観点から深掘りしてみましょう。
本当に一番悪いのはやっぱり「不倫をした側」!
もし夫が不倫をして、離婚するようなことなった場合、夫は妻に慰謝料を払わなければなりません。この場合、妻は被害者で、夫と不倫相手が加害者ということになります。なぜ不倫相手まで法的責任を負わなければならないのかというと、貞操義務に違反した夫の共同不法行為者とみなされるためです。不倫では妻を裏切る夫が主犯で、夫を通じて間接的に妻にダメージを与える不倫相手は共犯者の位置づけになります。
つまり、一番悪いのは、不倫した夫。その次に悪いのは、不倫相手ということになります。不倫した夫と不倫相手が民事上負わなくてはならない責任は、慰謝料の連帯責任。例えば、慰謝料の相場は200万~300万といわれていますが、不倫された妻は慰謝料が全額支払われるまで、夫と不倫相手に対して請求し続けることができます。
まとめ
浮気や不倫は、「した側が悪い」と判断されることが大多数です。しかし、浮気や不倫はした側もされた側も深い傷を負うリスクがある、誰にとってもメリットがない行為。「バレなければ良いだろう」などと考えていても、いつもそばにいる配偶者をずっと騙し通せるでしょうか?自分ではうまく隠しているつもりでも、こっそりと離婚や裁判の準備を進められていた、という話は少なくないのです。また、不倫や浮気をされた側は、離婚や慰謝料など自分に有利に話を進めるために、たとえ相手が悪くても感情的な行動は控えましょう。冷静な判断を導くために、専門機関に相談することもおすすめです。
差別調査や、DV・ストーカー行為につながる調査、暴露行為に関連する調査、および違法調査のご相談はお断りいたします。
※正当性のない調査(DV、ストーカー行為などにつながる可能性がある)違法な調査を依頼した場合、ご依頼者にも罪が及ぶ恐れがあります。